和モダンなタペストリーの5種類を紹介!飾り方のコツや注意点とは?

和モダン

タペストリーは、布の優しい風合いと絵画のようなデザイン性が楽しめる装飾品です。

旅館やホテルなどのインテリアにもふさわしく、光沢があるものや夏に似合う透け感のある素材など、さまざまな種類がそろっています。

この記事では和モダンなインテリアに取り入れたい、タペストリーの魅力をご紹介します。

タペストリーの素材の種類や飾り方のコツも解説しているため、ぜひ参考にしてみましょう。

タペストリーとは?

タペストリーは、麻や絹などを素材にした室内装飾品。

風景や人物、模様などを織り出したタペストリーが定番でしたが、近年は化学繊維のポリエステルなどの生地にインクジェットプリントを施したものも販売されています。

室内のインテリアに留まらず、お店やイベント会場に飾るポスター代わりに使われています。

紙製と違って生地が丈夫で水濡れに強いため、繰り返し使えるところがタペストリーの特徴です。

タペストリーはヨーロッパを中心に広がった装飾品ですが、今は日本でも定番のアイテムとして和モダンを意識した独自の商品が多数販売されています。

和モダンなタペストリーの種類

和モダンなタペストリーには、さまざまな形や素材があります。

ここでは、主なタペストリーの種類を5つご紹介します。

おしゃれで個性的な「細タペストリー」

細タペストリーは、横幅10cm程度の縦長デザインが特徴のタペストリー。

横幅10㎝程度のとてもスリムなデザインで、部屋が狭くても設置場所を選びません。

壁に飾る方法だけでなく、柱に沿って設置したり、入口や待合室などの省スペースに飾ったりと、さまざまな場所で活躍します。

数本の細タペストリーを横並びにすると、のれんとしても使えます。

インテリアの主役になる「大判タペストリー」

大判タペストリーは壁の装飾品や、店先の宣伝用に使われる種類。

サイズは縦横1mを超えるものが多く、インテリアの主役として活躍します。

広い部屋の壁に飾る方法や、ソファやチェアにかける布カバーにも使われています。

和モダンな「マクラメ編みタペストリー」

マクラメ編みは、紐を編み込んで作るタペストリーのこと。

マクラメ編みは麻ひもや毛糸、ロープなど、ひも状であれば素材を問わず作成できます。

紐の結び方で違った模様を生み出せるマクラメ編みは、ハンドメイドでも人気のあるタペストリーです。

編み方次第で、温かみのあるナチュラルテイストなタペストリーから、細い紐で仕上げたシンプルなデザインまでさまざま。

江戸打ちひもなどの日本の伝統的な装飾品を使った、和モダンなマクラメ編みタペストリーも販売されているため、個性的でおしゃれなインテリアに役立ててみましょう。

高級感を出すなら「スエード地」の和モダンタペストリー

スエードは薄手でサラサラした手触りが特徴のタペストリーです。

ポリエステル製で表面に光沢があり、高級感が人気です。

通常のスエード地はやや透け感がありますが、2倍の厚みにしたダブルスエードはしなやかで透けません

はっきりと模様やイラストがプリントされるため、模様が繊細なものやカラフルなタペストリーが販売されています。

暑い季節は涼しげな「麻」の和モダンタペストリー

麻は本格的な古典柄や、和柄が似合うナチュラルな素材として人気があります。

夏の服や小物にも古くから使われており、麻のタペストリーは涼しげなインテリアに仕上がります。

手染めや手描きの麻でできたタペストリーは、温かみのある風合いが魅力。

タペストリーは設置も取り外しも手間をかけずにできるため、季節に合った素材やデザインに取り替えてみましょう。

和モダンなタペストリーの選び方と注意点

タペストリーを飾る際は、設置場所やバランスに注意が必要です。

和モダンなタペストリーを上品に飾るため、知っておきたい注意点をご紹介します。

壁の高さと広さに合った和モダンタペストリーを選ぶ

タペストリーはミニサイズでは10~20cmの小さなタイプから、2mなどの大きなサイズまで幅広くそろっています。

大きいサイズほど存在感がありますが、同時に圧迫感も生まれます。

壁に設置する際は、全体の3分の1程度におさまるサイズを選びましょう。

もしくは、ミニサイズや縦長のタペストリーを等間隔で並べるインテリアもおすすめです。

壁に飾った際に床につくほど長いタペストリーは、清潔感がなく見た目の印象が良くありません。

大判タペストリーを設置する際は高い位置に設置して、途中でタペストリーがたるまないようにピンで止めるなどしっかり固定しましょう。

直射日光が当たる場所は避ける

タペストリーのプリントや手染めは、直射日光が当たると退色してしまいます。

太陽光が当たる部分の壁は避けて、風通しの良いところに設置することがポイント。

窓際や直射日光が当たる場所に飾る際は、長くても3か月程度で別のものに取り替えるなどして、退色を防ぎましょう。

また、日光が入ってくる窓にはカーテンやすだれなどをつけて、タペストリーに当たる紫外線を減らすと退色防止になります。

高温多湿になる場所は避ける

高温多湿の環境に設置すると、タペストリーにカビが発生する可能性があります。

旅館であれば、大浴場など湿度が高くなりやすい場所は、タペストリーを設置しないよう気を付けてましょう。

また、ヒーターの風やエアコンの温風が直接当たる場所も、タペストリーが高温に晒されて変質してしまいます。

どうしても高温多湿の環境にタペストリーを設置する必要があれば、耐水性があるラミネート加工生地や、燃えづらいクロス生地を選びましょう。

煙や匂いがつく場所に設置しない

タペストリーは布地のため、煙や臭いが付着します。

特に煙草はヤニによる黄ばみが発生するため、喫煙室の近くや喫煙可能な客室は設置を控えましょう。

食べ物を扱う食堂も、タペストリーに料理の臭いがついたり油分を吸い込んで油染みができたりします。

一度ついた汚れを放置すると、クリーニング後も完全にとれない可能性があるため注意しましょう。

和モダンなタペストリーを飾る方法は?

和モダンなタペストリーは、飾り方や飾る場所によって印象が変わります。

3つの飾る方法を紹介するため、環境に合った方法を選びましょう。

極細針のピンで固定する

タペストリーの設置は、ポスターのようにピンを刺して固定する方法が定番です。

ピンを刺すと壁に穴が残ってしまうため、跡が目立ちづらい極細針のピンを使いましょう。

ピンはタペストリーのデザインが映えるように、シンプルで小ぶりなものがおすすめです。

ただし、タペストリーの大きさによっては、ピンで四隅を止めるだけだと支えられない可能性があります。

タペストリーがたるまないように、等間隔でピンを刺してしっかり固定しましょう。

両面テープつきのフックにかける

針で壁に穴を空けたくない場合は、両面テープで固定できるフックにかけましょう。

壁に貼っても剥がせるタイプの両面テープは、壁紙を傷つけずに設置できます。

紐つきのタペストリーであれば、フックに紐をかけるだけで設置が完了します。

紐がついていないタペストリーは、リングクリップを通した突っ張り棒をフックにかけて固定しましょう。

クリップで挟んでタペストリーを吊り下げるため、タペストリーも壁も傷つけずに設置可能です。

板壁の上にタペストリーを固定する

壁紙のうえに薄い板壁を貼り付けて、その上からタペストリーを固定する方法もおすすめです。

板壁は壁紙の色と同じデザインを選んで自然に仕上げる方法もあれば、違った色やデザインを貼り付けることも可能です。

板壁を取り付ける手間はあるものの、壁が変われば空間全体の色調や雰囲気を変更できます。

大がかりなリフォームの予定はなくても、これまでの空間とは違った印象に仕上げたい方は板壁の上からタペストリーを設置してみましょう。

和モダンなタペストリーのおしゃれな飾り方

タペストリーは壁に飾るだけでなく、さまざまな設置場所や活用方法を選べる装飾品です。

おしゃれな和モダンインテリアに役立つタペストリーの飾り方をご紹介しますので、参考にしてみましょう。

和モダンなタペストリーをのれんとして設置する

出入口にのれんとしてタペストリーを設置する方法があります。

のれんは和風インテリアの定番で、ドアよりも遠くを見渡せるため、部屋全体を広く見せる効果が期待できるところが魅力。

タペストリーをのれんとして取り付けるときは、必ず出入口の幅に合わせたサイズを選びましょう。

薄手で布の向こうが透けて見える麻の素材や、通り抜けやすいマクラメ編みのタペストリーがおすすめです。

フレームに入れて絵画のように飾る

フレーム(額縁)にタペストリーを入れて、絵画のように飾ると、タペストリーの変色や染み、臭いの付着の防止に役立ちます。

たとえば、喫煙室や大浴場、ホテル内のレストランなどにも設置できるため、タペストリーの変色や変質が気になる方は試してみましょう。

高級感のあるフレームにタペストリーを入れると、ホテルや旅館のエントランスにも合う和モダンインテリアに仕上がります。

和モダンなタペストリーを天井に固定して布天井にする

タペストリーを天井に固定して、布天井にする方法です。

布天井はアジアンリゾートホテルでは定番のインテリアで、おしゃれな雰囲気づくりに役立ちます。

天井に設置する際は、タペストリーの中央をたゆませることがポイント。

タペストリーに曲線を出すと空間にゆったりとした印象が加わり、居心地の良さと落ち着きが生まれます。

特に和室の木目調の天井にタペストリーの布天井を作ると、上品なモダンテイストに。

リッチな印象にしたいのなら、光沢のあるタペストリーがおすすめです。

ただし、天井付近にタペストリーを設置すると、ほこりが溜まりやすいため1~3か月に1回は一旦取り外して清潔に保ちましょう。

壁面の装飾にはアートパネルもおすすめ

出典:龍村美術織物

タペストリーと同様に、生地の質感やデザイン性を楽しめる壁面装飾品がアートパネルです。

タペストリーは薄手で布のやわらかさを感じられるアイテムですが、アートパネルはキャンバスなどに固定した厚みのある装飾品です。

アートパネルは額縁に入れていないため、近くで刺繍の立体感や金糸の光沢が楽しめるラグジュアリーな佇まいが人気。

和モダンテイストのアートパネルは部屋に1枚あるだけで、インテリアをワンランク上に導いてくれます。

龍村美術織物では、繊細で美しい模様をあしらった和風テイストのアートパネルを販売しています。

出典:龍村美術織物

30㎝程度の小さなアートパネルから、幅1mの大判サイズも販売しているため、設置する旅館やホテル、オフィスの広さに合ったものを選んでみてください。

まとめ:和モダンなタペストリーで華やかな空間を作ろう

和モダンなタペストリーは布ならではの温かみを感じられるアイテムです。

デザインの種類が豊富で、素材やサイズによって違った雰囲気が楽しめます。

ただ壁面に設置するだけでなく、フレームに入れたり布天井にしたりと、飾り方を工夫してみましょう。

タペストリーを使って、個性的で華やかな和モダン空間を作ってみましょう。

×
\\予算や活用の相談可能//
×
\\予算や活用の相談可能//
歴史ある龍村美術織物が作る
アートパネル
サイズ、使用記事等については
カスタマイズのご相談を承っております