【大切な帯をリメイク活用】自分好みの利休バッグの作り方3選

「全然使っていない帯がある。」

「祖母の遺品の帯を何かに活かしたい。」

せっかくの素晴らしい帯や思い出のある帯を、捨ててしまったりタンスの肥やしにしたりするのはもったいないですよね。

そんなときは、帯をリメイクしてバッグにするのがおすすめです。

バッグの中でも利休バッグは、和装にも洋装にも合いやすく、容量も大きいのでとても使い勝手がよいですよ。

この記事では、帯をリメイクして利休バッグにする3つの方法と、利休バッグにリメイクするときのポイントを紹介します。

利休バッグとは?

利休バッグと聞いてまず気になるのが、名前の由来ではないでしょうか?

有名な茶人・千利休が思い浮かびますが、直接の関係はありません。

和装に合う=お茶席にぴったり=千利休という連想イメージで、「利休」の名前が付けられたのです。

利休バッグは、和装によく合うバッグとして昭和時代から普及しました。

近年では素材やデザインも豊富なので、和装だけでなく洋服にも合わせられるものが増えています。

デザイン性もさることながら、機能性に優れているのも嬉しいポイント。

  • マチがあるので意外と大容量
  • 底鋲があるので底が汚れにくい
  • カジュアルから準礼装まで着用シーンが幅広い

といったように、ひとつあれば大変重宝する優秀なバッグなのです。

利休バッグの作り方①お店にリメイクをオーダーする

一番おすすめな利休バッグの作り方は、お店にリメイクをオーダーする方法です。

「自分で作るのはちょっと面倒くさい。」

「確実な品質の利休バッグにしたい。」

このような方にはまさにぴったりでしょう。

呉服屋さん仕立屋さんなどで、リメイクオーダーを受けているところが多いです。

メリット デメリット
プロに任せられるので安心 遠方だと打ち合わせがしづらい
アフターサービスがある場合も 遠方だと往復の送料がかかる
丈夫で壊れにくい 料金がやや高め

リメイクの流れ

リメイク申し込みから完成までの、一般的な流れを確認しましょう。

  1. メールor電話で申し込み
  2. リメイクする帯を郵送
  3. 帯の状態を確認
  4. デザインの打ち合わせ
  5. 支払い
  6. 1.5か月~3か月で完成
  7. 郵送で手元に届く

ただし、お店によって、申し込み方法や支払いのタイミングなどは異なります。

リメイクしたい帯でも、状態が悪いとリメイクできないこともあります。

シミやヤケ、虫食いやほつれがある場合は、事前にお店に確認しておきましょう。

【お店紹介】静京呉服京染店

大阪にて、着物のお手入れやお仕立てからリメイクまでも行っている静京呉服京染店(しずきょうごふくきょうぞめてん)。

職人による手仕事で丁寧に、大切な着物や帯を扱っています。

帯から利休バッグにするのはもちろん、羽織・道行・道中着・雨コート・着物・反物からも利休バッグへのリメイクが可能です。

利休バッグのリメイク料金は、26,000円(税込)

さらに+1,000円(税込)で撥水加工オプションも追加してくれます。

店名 静京呉服京染店
住所 大阪府大阪市中央区谷町6丁目8-12
電話番号 06-6761-6764
公式サイト https://sizukyou.com/
利休バッグのリメイク料金 26,000円(税込)

利休バッグの作り方②教室に通ってリメイクする

続いては、かばん教室に通って利休バッグにリメイクする方法です。

利休バッグの製作は簡単ではないので、素人が1日でできるものではありません。

「ものづくりが大好き!」

「作るプロセスに価値を感じる。」

このような人には選択肢として検討してもよいのではないでしょうか。

自作でも本格的でしっかりした利休バッグを作りたいなら、かばん教室に通ってプロのもとで製作するのが一番です。

メリット デメリット
大きな達成感がある かかる時間には個人差がある
プロに教えてもらえる かかる費用には個人差がある
良い経験になる 定期的に通わなければならない

【教室紹介】河本かばん作り教室

50年以上にわたり手づくり革製品の製造卸業を営む河本商店。

そんな河本商店が、長年の技術とノウハウを教えているかばん教室です。

3時間で完結するお手軽なクラフトコースから、かばん作りの職人育成を目的としてマイスターコースまで、幅広いコースがあります。

利休バッグは、本格的なかばん作りを習いたい人向けのスチューデントコースで作ることが出来ます。まずは利休バッグの構造の理解と、工業用クラッチミシンの練習から始まります。

製作期間は人によりますが、1コマ3時間×8日で完成する人も。

丁寧に教えてくれるので、やるからにはプロに習いたいという方には自信を持っておすすめできる教室です。

店名 河本かばん教室
住所 京都府京都市北区西賀茂水垣町43
電話番号 075-492-2968
公式サイト https://kawamoto2968.com/school/
スチューデントコース料金 1コマ3時間 2,500円(税込)

利休バッグの作り方③自分でリメイクする

そして最後に、自分でリメイクする方法です。

「手芸や裁縫は得意。」

「利休バッグを作ったことがある。」

このような人は、自分だけで利休バッグへのリメイクに挑戦するのもよいでしょう。

ただし家庭用ミシンでは、お店などで売られている利休バッグよりも、ハンドメイド感のある利休バッグになる可能性があります。

しっかりとした利休バッグを作りたいなら、工業用ミシンや強めの家庭用ミシンが必要です。

欲しい利休バッグのイメージに合わせて、自分で作るかどうか決めてください。

メリット デメリット
自分のペースで作れる 完成まで時間がかかる
費用が安く押さえられる 特殊なものが必要なこともある
  困ったときでも人に教えてもらえない

【書籍紹介】リメーク小物で楽しむふだんの着物

利休バッグの型紙が載っている数少ない書籍です。

初心者でもわかるように、写真付きで丁寧に作り方を解説してくれています。

利休バッグ以外にも、付け帯や化粧ポーチ、袱紗などの小物のリメイク方法も載っているので、着物好きな方にはとてもワクワクする内容となっています。

読むと裁縫道具を出したくなるような、魅力あふれる書籍です。

書籍名 リメーク小物で楽しむふだんの着物 小物と帯作り、帯結び
著者 鈴木道子
発行 文化出版社
商品ページ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784807211388
価格 1,540円(税込)

利休バッグを作るときのポイント

せっかく利休バッグを作るなら、自分好みのデザインで、よりよい機能を備えたお気に入りの利休バッグにしましょう。

ここでは、利休バッグを作るときに押さえるべきポイントを紹介します。

柄の出し方

長さ3~4mある帯に対して、利休バッグで出る面は両面合わせても30㎝ほどです。

利休バッグに、帯のどの部分を出すのかは自分で選べます。

このときのポイントは、表面と裏面で柄の雰囲気を変えること。

例えば、表面は着物姿の顔ともいえるお太鼓部分を出してあげると華やかになるでしょう。

その分裏面は柄が少なめの部分にすることで落ち着いた雰囲気にできます。

このように表面と裏面で雰囲気を変えると、使用シーンによって使い分けられるようにもなるのです。

柄の出し方は、表裏という観点を持って自分の気に入った柄を選びましょう。

ポケットの数

利休バッグの収納力は、本体はもちろんポケットの数も重要です。

本体の収納力はマチのサイズでほぼ決まります。

ポケットは、一般的によくある内ポケットに加えて、持ち手の外側にもポケットが付いているあおり型というタイプがあります。

このポケットには、ふと街中でもらったポケットティッシュや、神社拝観でもらうパンフレットなどをひとまず入れておくのにとても便利ですよ。

利休バッグを作る際には、あおり型であるかどうか確認しましょう。

防水・撥水加工

利休バッグは帯よりも汚れやすいです。

雨や汗、手洗いなどで水分が付きやすく、さまざまな場所に置くので底も汚れやすいですよね。

そこで、汚れを予防する手段として、防水・撥水加工をおすすめします。

特に薄い色や柄が少ない利休バッグは汚れが目立ちやすいので、加工しておいた方が安心です。

防水・撥水加工で、もっと重宝する利休バッグにしましょう。

帯リメイクでさまざまなバッグへ

帯リメイクでできるバッグは、利休バッグだけではありません。

クラッチバッグショルダーバッグなどにも生まれ変われるのです。

リメイクをお店にオーダーすれば、革や金具といった素材と組み合わせたバッグもできるでしょう。

シンプルなトートバッグなら、利休バッグよりも簡単に自分でリメイクできます。

作り方を解説したブログや動画などが多くあるので、リメイク初心者にとっても始めやすいですよ。

龍村美術織物のバッグもおすすめ

出典:龍村美術織物

リメイクももちろん素敵ですが、心機一転バッグを新調するのもワクワクしますよね。

着物や和小物が好きな方には、龍村美術織物のバッグがおすすめです。

明治27年創業の龍村美術織物は、長年培ってきた確かな技術と、時代に合わせたおしゃれの追求で、装いをワンランク上にあげるバッグを生み出しています。

上質なシルクの艶やかさが魅力のパーティバッグは、大人なおしゃれ感を醸し出してくれるでしょう。

稀少な日本製ビーズを惜しみなく使ったビーズバッグは、しっとりとしたきらめきをプラスしてくれます。

さらに、竹の留め具が可愛らしい東袋(あづまぶくろ)は、ちょっとしたお出かけに和を添えてくれます。

さまざまなラインナップを楽しめる龍村美術織物。ぜひ、チェックしてみてください。

龍村美術織物のお問い合わせはこちらから

まとめ:リメイクで大切な帯を末永く使おう

大切な帯を利休バッグにリメイクする3つの方法を紹介しました。

  1. お店にリメイクを依頼する
  2. 教室に通ってリメイクする
  3. 自分でリメイクする

それぞれメリットとデメリットがあり、かかる時間や費用も異なります。

自分のライフスタイルや希望に合った方法で、ぜひ利休バッグへリメイクしてみてください。

帯としては使えなくても、何とかして活用したいと試行錯誤する姿勢に、きっと帯も喜んでくれるでしょう。

リメイクという方法で末永く使ってあげてくださいね。

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